ベッド周りに関係する福祉用品の説明

ベッド周りを安全・快適にする福祉用品

身体の不自由な方の中には、日常生活の大半をベッドで過ごされる方もいると思います。そのような方にとって、ベッドこそが生活空間そのものとも言えます。だからこそ、ベッド周りはできるだけ清潔かつ快適、そして安全である必要があります。ここではベッド周りに関係する福祉用品について説明します。

床ずれを防止する福祉用品

ベッドで長時間を過ごす方にとって、深刻な問題の1つに「床ずれ」があります。床ずれとは、骨部位などの特定箇所が長時間にわたってベッド表面と接触し続けることで、血流の悪化を招いて皮膚組織などの腫れやタダレにつながる症状を言います。
この点、寝たきりで身体の不自由な方は寝返りが打てないケースが多く、床ずれになりやすいのです。したがって床ずれを防止するには、特定箇所にかかる圧迫力を分散して小さくすることが必要です。
このような床ずれを防ぐための福祉用品も、最近ではいろいろ充実しています。例えば、圧迫部位を自動的に移動させるマットレスや、介助者の体位変換の負担を軽減するためのクッション、身体とベッドとの接触面の通気性を考慮したマットレスなど、ベッドを使う方の症状や目的に合わせて幅広く選ぶことができます。

寝返りによる転落を防ぐ福祉用品

身体の不自由な方でも、ベッドの上で寝返りが出来るほど身体が動かせる場合には、転落によるケガのリスクが生じます。介助者が傍にいる時は未然に防止することも可能ですが、夜中など見守る方がいない場合には転落の危険が高くなってしまいます。そこでこのような場合にも有効となる、適切な福祉用品を活用することが大事です。この点、サイドレールをベットに取り付けるのがおすすめ。特に、ボトム一体型のサイドレールであればベッドから転落しそうな隙間が生じに難く、また、背上げの際にもすぐ横にサイドレールがあるので転落を防ぐことが可能です。さらに、サイドレール付きのベッドで起こりやすい手や足の挟み込みを防止するために、カバー付きのサイドレールの利用をおすすめします。

立ち上がりの負担を軽減するベッド

ベッドで過ごす時間の長い身体の不自由な方でも、居住スペースの移動の際にはベッドから立ち上がる必要があります。しかしその場合でも、お年寄りや身体の不自由な方にとっては、身体への負担は大きいものです。そこで、それぞれの体格や症状、生活スタイルに配慮したベットや補助的な福祉用品をそろえることが大事になります。
例えば、ベッドであれば腰掛けた時の膝の角度が90度以上になることが重要。さらに身体を支えるマットレスや手すりの選び方にも注意が必要です。特にマットレスについては、柔らかすぎると力がうまく伝わらずに、身体を支える際にバランスを崩しかねません。また硬すぎるマッドレスになると、腰掛けた際にベッドが高くなってしまう傾向があるのでこれも危険です。したがってマットレス選びには、ベッドの高さ調整の有無や、利用者の身体の状況を予めよく把握しておくことが大切です。